Sapir-Whorf Hypothesis

こんばんは。春学期が始まりました。

今期は水曜日が一番重い日です。

なぜなら、Kira Hall先生のLinguistics Anthropologyというクラスを取っているからです。

ずーーーーっと取りたかったこのクラスを、本日初めて受講。楽しみで眠れなかった昨日(子供w)。そういえばこれを学ぶのが私のアメリカに来た一番の理由だったことを今思い出しております。

 

ある言語を研究する際に、西洋言語を基に確立した理論を全てに当てはめるのではなく、その言語にはその言語の文化がある、という考えのもとにemicな視点から見ていく言語人類学。本日のテーマは、かの有名なサピア・ウォーフの仮説「言語は人の世界観を作る/に影響する」についてのディスカッションを2時間半!

 

文法がいかに「世界観」に影響を与えるのか、というところで、日本語で主語を言わない点がいかにagencyを文脈にsuppressしていることに繋がっているのか、と言う点を、interpersonal selfと繋げて主張したかったのですが、やはり説明で苦労。海外の学会発表やこっちに来てから思うことは、「言う」ことが無標である英語/西洋語母語者に「言わない」ことの意味を伝える難しさであります。

 

RelativityよりもUniversalityが勝る西洋の言語学。Universalの研究が始まったのは、そもそも人間と動物を比べた時に、人間の共通点は何かということをpolitenessの観点から探るためであったそうで。それは、そうなんだけれども。

Typologyとかでいろんな言語を比べるときには、ある「基準」がなければ比べられないわけで、そうすると必然的に様々な言語で言える共通の「軸」を作ることになるのは仕方がないのだが。

 

日本語の話ことばでIdentityやSelfがどう表れるのか、ということを伝えるときに、ここで、どうやったら伝わるのか、ということが一番の課題になりそうです。