Normativity

こんばんは。今週ももうすぐ火曜日が終わります。

本日のGender and Sexuality in Discourse and Societyの授業のテーマはNormativity。

何がNormか、そして、その社会のNormを知らなければ、ある言語運用がNormativityをevokeしていることが分からないのではないか、Normは相互行為の中で作られるのか、社会的前提なのか・・・・

沢山の議論がありました。

CA(会話分析)とDA(談話分析)の戦いもあってすごく面白いディスカッションになっていました。

 

そういえば、「普通」ということばが少し前に割りと流行っていた気もしますが、普通っていうのはNormなんですよね。

「このカレー美味しい?」「普通」

「彼女かわいい?」「普通」

「この前の映画どうだった?」「普通」

 

↑全部すごく失礼な回答に思えるけれど笑、「普通」って言うことで個人的な感想の言及を避けて、社会のNormにことばを委ねている感じもしますね。

でも、「「普通」ってなに?」って思いますよね。

あなたにとっての普通は私にとっての普通じゃない

ですよね

 

そういえば今日、Facebookで友達になったクラスメイトはレズビアンであることが彼女のプロフィールから分かりました。

Sexualityのお話しに戻すと、そもそも性別は「男か女」っていう前提があって会話って成り立っていて、バービー人形を買うのは女の子だって思われているから、男の子が店員さんに「バービー人形はどこありますか?」って聞くと店員さんは「え?」みたいになるわけで。それで本人はそれを悟って、「あ、自分じゃなくて妹のために買いたいんです」みたいな嘘の言い訳をしなければならない。

ブラジルのあるテレビ番組では、電話相談の様子を紹介するらしく、その電話の最後にアンケートとして、「あなたは異性愛者ですか?」と聞くらしいのですが、そもそもこのpolar questionには、yesかnoしか答えが用意されていなくて、しかもCA的にはagreeすることがpreferredなので「はい、異性愛者です」って言うことが期待されていると考えられるらしい。(でも実際、heterosexualってなに?っていう風に、「異性愛者」ということば自体知らない人が多いとのこと。)

もう一個の論文は、「もの」を愛する人たちのお話しで。自分のジュエリーケースに性的魅力を感じて、ジュエリーケースが嫉妬するから、ジュエリーケースの前で他の人とセックスできない、とか思うらしく。でも愛というのは人間に対するものというhuman centralな考えがnormだから、これはおかしい、と世間的には思われるとのこと。当たり前だが当たり前でないのかしら。

 

ディスカッションには大分「普通」に参加できるようになってきて、自分の意見にみんなが頷くことが増えたから、まともなこと言えるようになってきたんだなーとちょっと嬉しくなったけれど、相変わらずsexualityに関しては謎だらけ笑 なのでそこに関しては踏み入った意見は言えないのであります

 

まじで、この授業に参加している人の半分くらいは、

「自分ってなに?!!!!!」

って思って、それに関して本気で研究している人なんだと思いました。